美容と鍼灸について
院名:八千代はり院
院長名:清野 眞里衣
清野先生のインタビュー記事はこちら»
2015年06月11日公開
こんにちは、八千代はり院の清野です。「今回、美容と鍼灸についてコラムを書いてみませんか?」とはりQスタッフさんからお話をもらったとき最初は断ろうかと思いました。なぜなら私は小中学生時代から顔・体のニキビ・毛穴の黒ずみに悩まされており、アラサーとなった今では顎から首にかけて、大きく目立ちなかなか消えてくれない吹き出物に悩まされているからです。とてもエステのような美顔鍼・美容鍼をされている先生方のような美肌とはいえず説得力に欠けると思っていました。

しかし、同じような悩みを抱えている方は多いのではないか?私自身、ほぼ毎日自分に鍼とお灸をしています。そうすることで、吹き出物の跡がしみのように残るのを防ぎ、吹き出物のできる範囲が限局されてきました。特別な化粧品を使うことなく、サプリなども摂取していない私には鍼とお灸以外効果的なものは思い付きません。そう考えると鍼灸の恩恵にあずかっている私としては、これを伝えなければと思いました。

皆様にはぜひ、ぱんだ先生が書かれたコラム「病は気から」に目を通される事をオススメします!なぜなら私がこれからお話する内容も東洋医学の考え方・「気」を柱とした内容になるからです。

【経絡治療とは】

私は経絡治療というやり方で毎日の治療を行っています。 気は万物が生きる上で、全ての働きの基になっています。

気は目に見えず、形もなく働きが非常に活発で、しかし方向性が決まっていないためどこへでも行ってしまいます。
この気が集まり形を持ち五感で感じられるようになったものが「血(けつ)」です。
一つの性質を持った気が集まり濃くなり形を成したものが血ということです。

例えるなら目に見えない水蒸気(気)が集まり、雲となって目に見える形(血)を成したり、雨を降らせて体に感じる形(血)となる…こう考えて頂ければイメージしやすいかと思います。
こういった気は皮フ表面を流れ、外から入ってこようとする邪の侵入を防ぎます。また、気は爪の先、髪の毛一本一本まで生きている限り巡っています。

経絡治療の特徴は、まず手や足のツボに鍼をし、次にお顔から足先まで患者さんの具合の悪い所に合わせて適宜鍼、灸を施していきます。
この手足にする鍼って、患者さんそれぞれの訴えや体質に合わせて鍼をしているのでとても大事になります。例えるなら、木の根っこや幹に対するアプローチです。
そして、その後のお顔から足先まで行う鍼は例えるなら木の枝・葉っぱに対するアプローチといえます。

根や幹がしっかりしていないと、その先の枝葉も伸び伸びと瑞々しく育ちません。人間のからだもこれと同じです。これって化粧用品やヘアケア用品にもあてはまりませんか?
どんなに良いマスクや化粧品、トリートメントを使っていても根の部分が気が充実していないと満足する効果は現れないといえます。
逆に言えば、根や幹が充実していれば思った通りの成果を受け取れるし効果を長持ちさせる事ができるのです。

それでは次に、当院に来院されている患者さんの変化・私自身が体感した変化を一つ一つ見ていきましょう。

【肌・毛穴】

美顔鍼というと、どうしても顔にたくさんの鍼が刺さっている姿を思い浮かべませんか?私自身もそういう美顔鍼を受けたことがありますし、鍼灸学校時代にクラスメイト同士で顔に鍼をしあっていました。見た目はショッキングですが痛くなく気持ちいいのです。

しかし今、私は治療院で顔に直接刺す鍼は一切行っておりません。皮フ表面を撫でるように鍼をするだけです。痛みがなく、万が一くしゃみや咳をしても大丈夫という安心感からかとてもリラックスして頂けます。

吹き出物が赤く、熱を持っているなら熱を引き下げるように、カサカサ乾いて潤いがない、目の下のクマが濃いなら薄くなるように鍼をしていくと毛穴が適度に引き締まり、つるんとした印象を与えてくれます。

気は毛穴の開閉に重要な働きをしています。 うまく働かないと汗がでない、又は急に多量の汗をかいて体調を崩すことにつながります。

更年期症状やホルモン治療を受けている方にはホットフラッシュに悩まされている方が多いです。
カーっと汗をかくとメイクも崩れますし、汗をかいたと思ったら寒気がくるので心身共にまいってしまう方がいます。そういう方こそ、根や幹の部分から治療していく必要があります。

当院で治療を続けておられる患者さんからは「鍼をするようになって化粧ノリ・持ちが良くなった。」「口角が上がったと友人から指摘された。」「疲れていたり調子が悪いと肌にサインが現れるようになり、自分でわかるようになったので無理をしなくなった。」などと教えて頂くことがあり、それぞれに効果を感じてくださっているようです。

【爪・髪】

先程も、気は生きている限り爪や髪の毛一本一本にまで巡っているとお伝えしました。 気は体中を巡っており、気が巡らなければ死んでしまいます。
爪を切っても髪を切っても痛みは感じません。だからそこまで気が巡っているだなんて普段は意識しませんが、気の巡りがよくないと爪の血色が悪くなる・形が変わる・割れるなど変化が表れるように爪先まで気は巡っています。

私はここ二年半ほど毎日足の小指の先にお灸をしています。足の小指というと逆子のツボで有名な至陰がありますが、至陰ではなく本当に爪先です。
お灸をするようになって、足の親指の爪に入っていた線が薄れてきました。爪の黒ずみも小さくなり爪全体が薄いピンク色になりました。
お灸をするのは小指なのに、離れた親指にまで影響がいくとは「気がちゃんと巡っているんだな」と実感できた出来事です。

また巻き爪も「変わってしまった形を元に戻すことはできません」が、それ以上ひどくならないようにしたり痛みを軽減することは可能です。
最近はジェルネイルなど落ちにくく長持ちするネイルが主流になり、爪のケアも重要視されています。健康な爪に素敵なネイルアートを施すことで女子力UPしてみませんか?

また、髪の毛も女性は妊娠・出産前後で髪の質が変わることが多いです。最近は年齢問わず円形脱毛症の患者さんが増えております。個人差はもちろんありますが、そういった患者さんも根や幹に対する治療を続けていくうちに徐々に産毛が生え、その産毛がしっかりしてきます。そうすると地肌が目立ちにくくなってきます。

他にも複数の患者さんから「美容院で髪のコシが良くなったと誉められた。鍼をしているからですかね」といった感想をいただけるようになりました。
私自身も美容師さんに「髪が黒々していますね、頭皮も固すぎずしっかりした髪をしています」と言われた時は、患者さんの話を思い出してとても嬉しかったです。

【目】

最近はお化粧の時にアイラインをひくのが当たり前になっておりますね。 また黒目を大きく見せるためにカラーコンタクトを入れる人も増えてきました。
アイラインは結構、目の粘膜ギリギリに描きますし、コンタクトも付けっぱなしが続くと目が充血してきます。
ケアがちゃんとできていないと、ものもらいにもなります。

私も近視なのでコンタクトは手放せませんが、やはりドライアイになるし充血しやすいです。
これは実体験ですが、普段はちょっとした充血が当たり前の状態になっているのですが、根や幹に対する鍼をすると目の充血がとれて白目が青白くなるのです。

ものもらいができた時、もちろん眼科に行くのが先決ですが、眼科での処方に加え鍼灸をしていると腫れがひくのも早いですし、ゴロゴロしたしこりも残りにくいです。
メイクで重要な目元を美しく保つために、鍼灸の力を借りてみてはいかがでしょうか?

【体が柔らかくなる】

私は子どもの頃から体がかたく、あぐらもかけないような子どもでした。体力測定でお決まりの長座体前屈も苦手です。
4年前に開業してから運動不足を感じ、毎朝5分から10分位の簡単なストレッチをしておりますがそれぐらいでは体の変化はわかりませんでした。

しかしここ2年半ほど、ほぼ毎日足の小指の先や股関節の内側にお灸や軽く鍼をしてきた結果、気づくとあぐらをかいても股関節が痛くなく、膝と床が近づく位まで変わりました。
前屈も今では、足首を掴めるまでになりました。(以前はそれすら出来ませんでした)

学生時代は体育の授業や部活などで今よりしっかりストレッチや運動をしていただろうに体のかたさは変わりませんでした。約30年使ってきた体の中で今が一番柔軟になったと言えます。
股関節周囲が柔らかくなれば骨盤内の血流にも改善がみられ、子宮や卵巣にもいい影響が与えられそうですよね。 ちなみに私の妹にも鍼をしたり、お灸をしていますが、妹もあぐらをかいた時の膝が床に近づくようになりました。
毎日少しの積み重ねでも続ければ大きな変化となって表れると実感しました。

いかがでしたでしょうか?

「え、鍼灸ってこんなことまで対応可能なの?」と思う発見があれば幸いです。
東洋医学は、原因不明でも「目の前で苦しんで悩んでいる人がいるのだから、その症状(苦しみ・悩み)がある限り、いかにそれを取り除いていくか」を積み重ねてきた医学です。そしてそこが東洋医学の良い点だと思います。

しかも「鍼灸は、気を動かすために考えられ作られた道具」であり、経絡治療とは「鍼灸を使って気を調整する、最も正しい道具の使い方ができる方法」なのです。

このコラムで少しでも鍼灸に対するハードルが下がり、皆様の背中を後押しできたらと思います。

※本コラムは筆者の独断に基づき執筆されたものです。内容を保証したり、これらの情報によって生じたいかなる損害についても当社および本情報提供者は一切の責任を負いません。

執筆者プロフィール

清野眞里衣(せいのまりえ)先生

日本工学院八王子専門学校鍼灸科卒業。
2012年4月に女性と小児専門の八千代はり院を開院。
趣味:スポーツ観戦 ストレス解消法:「水曜どうでしょう」を見て笑うこと

女性と小児の全般的な症状をきめ細やかにみる、丁寧で心地よい治療が人気です。女性・小児専門なので、院内はカラフルな色使いとなっており、鍼灸院のイメージが変わると思います。

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