title

あんまマッサージ指圧師・鍼灸師 ぱんだ先生
2014年12月11日公開

朝晩の冷え込みが厳しくなり、大気は澄みわたり、朝の通勤電車から白い富士山が鮮やかに見える季節になりました。毎朝、富士山チェックをするのがささやかな冬の楽しみになっている、ぱんだ先生です(*^^*)

例年より早い寒波の到来により、あちこちで初雪が見られ、一部の地域では大雪となり大きな被害をもたらしました。
今年はインフルエンザも例年より早く流行が始まっています。いよいよ寒さや乾燥が気になる冬本番です。

季刊連載として続けてきた『季節と身体』ですが、いよいよ今回が最終回となりました。
冬は、五行では“水”、五臓では“腎”の季節です。

冬と身体の変化

私たちは寒さを感じると無意識に首や肩をすくめたり、背中を丸めて前かがみになったりと身体を縮めています。これは、寒さから身を守るための行動です。

冬は、私たちの身体の中も、寒さから身を守るため、エネルギーを身体の奥に閉じ込めようとします。暑い夏は、外に向けての働きが盛んで、内側にあるエネルギーを外向きに発散させて体内に蓄えていたエネルギーを入れ替えようとていましたが、寒い冬は反対です、エネルギーをできるだけ内側に留めて、奪われない様に働きます。

寒さと乾燥により、身体の防御機能が弱まる冬は、風邪やインフルエンザが流行しやすい時期です。また、身体を動かすことが少なくなるため、血液の循環が悪くなり、肩こりや頭痛、生理痛などの症状が表れやすくなります。

寒さによる冷えは、水分代謝や泌尿器系にも影響を及ぼすため、下痢や尿の異常、むくみ、ほてりなどの症状も表れやすくなります。

冬はいつも寒さが身に染みて冷えてあちこち痛みが出てきてしまう...そんなあなたは、冬に体調を崩しやすい『腎タイプ』の“冬子さん&冬彦さん”の可能性大です。

あなたの“冬子さん&冬彦さん”度をチェック!

  • むくみやすい
  • 骨が弱い
  • 足腰がだるい
  • 虫歯が多い
  • 精力がない
  • 聴力低下や耳鳴りがある
  • 肌の色が黒い、くすんでいる
  • 病気にかかりやすく、治りにくい
  • 手足や顔がほてる
  • 足腰が冷える
  • 驚きやすい
  • 気が小さい
  • 耳が大きい、または小さい
  • 塩辛い物が好き
  • 老けて見られる
  • トイレが近い
  • 知的な作業が好き
  • 疑い深い
  • 寒さが苦手
  • 体力がない
  • 根気がない
  • 抜け毛や白髪が多い
  • 消極的
  • 冷え性
  • 疲れやすい
  • 腰痛がある
  • 人に合わせるのが上手い
  • 些細な事が気にかかる

該当項目が多いほど、“冬子さん&冬彦さん”度は高くなり、冬の体調変動に注意が必要です。

“冬子さん&冬彦さん“はこんな性格

水の様に決まった形にとらわれず、自由に形を変える柔軟性を持っています。物腰がやわらかく、人に合わせることが上手く、様々な物事にたいしても柔軟に対応できます。
人のために尽くす労力を惜しまないという人も多い様です。

理知的、知能的な仕事を好み、肉体労働は好みません。体力や根気がないため、がむしゃらに何かに打ち込む様なことは苦手です。

また、恐れや驚きを感じやすく、些細な事でも気にかかる、小心者タイプの人も多い様です。会話のなかで「うそ、ホントにぃ!?」、「マジで!?」などを、無意識に繰り返しているのもこのタイプの特徴の1つです。

“腎”に変調をきたすと、物事や対人関係において消極的になりやすく、無関心に見える様な態度をとってしまい、周囲から何を考えているのかわからない人と思われてしまう可能性があるので要注意です。

“冬子さん&冬彦さん“がバランスを崩した時の身体のサイン

  • 耳の変調:耳鳴り、聴力低下
  • 髪の変調:白髪、ツヤがなくなる、痛みやすい、抜け毛
  • 顔の変調:顔色が黒ずむ、しみ・しわが増える
  • 水分代謝の変調:足がむくむ、尿の異常、のどが渇く、ほてる、寝汗をたくさんかく、明け方の下痢、肌がかさつく
  • 骨の変調:もろくなる、虫歯が増える、歯がもろくなる、背骨が曲がる、関節痛、関節炎
  • その他の変調:手足の冷え、めまい、足腰がだるい、腰痛、精力減退、物忘れ、不眠

“冬子さん&冬彦さん“が冬を乗り切るためのポイント

寒い冬はエネルギーをできるだけ内側に留めて、奪われない様にすることが大切です。できるだけ静かに穏やかに過ごし、春夏に消耗したエネルギーを回復し蓄えて、新たな年の春の始まりに備えたいものです。

エネルギーの消耗を防ぐには、体内の気の流れを良くして、寒さから身体の中の陽気を奪われない様にすることが大切です。睡眠不足や過度な運動、冷たいものの摂取などは、大きくエネルギーを消耗してしまいますので要注意です!

また、暖房などで身体の外側を温めてしまうと、毛穴が開いてしまい、かえって陽気が体外に発散してしまうことになります。暖房はひかえめにして、毛穴を閉じて衣服の調節で寒さを防ぎましょう。身体の内側を温めることが大切です!

外出の際には、温度変化に対応しやすいストール、ひざ掛け、レッグウォーマー、アームウォーマー、カイロなどを持ち歩き、こまめな脱着で温度調節を心がけましょう。

“冬子さん&冬彦さん“へのおすすめ養生法

  • 寒さで硬くなりやすい身体を、ストレッチや柔軟体操で
    柔軟性をUPさせる
  • 睡眠をしっかり取る
    ※夜更かしや、極度な早起きはエネルギーを消耗します
  • 太陽が出ている時間の軽い運動
    ※大汗をかくような激しい運動は避けましょう
  • 暖房はひかえめにして衣服で温度調節する
  • 室内と外気の温度差に注意して保温をする
  • 足元はとくに温める様に心がける
  • 冷たい食べ物、飲み物の摂取をひかえ、温かい物にする
  • 静かに穏やかに過ごす
  • 腎に効く食材:海藻、黒豆、黒ごま、黒きくらげ、えび、豚肉、たまご、白菜、山芋、シナモン etc.

東洋医学では、人間の身体も、四季それぞれの気候の特性に合わせてその状態を変化させ、天地の運行と調和して健康を維持していると考えます。東洋医学のバイブル「黄帝内経」には、季節によって適した過ごし方があり、これに逆らうといろいろな不調があらわれると書かれています。

冬の間に、消耗したエネルギーをしっかりと回復し、蓄えることができないと、新たな年の春夏に不調が表れる事になります。春先の花粉症なども冬の養生で、症状の強さが変わってくるのです。

人間は冬眠する動物ではありませんが、冬は寒さから身を守り静かに過ごすことが自然に従った過ごし方なのです。

これから冬の間には、忘年会、クリスマス、お正月、新年会、バレンタインなどなどイベントが盛りだくさんで誘惑も多くなります。はしゃぎすぎ、飲みすぎ食べ過ぎで消耗したツケは、次の春夏に表れます。

今年の冬はしっとりと穏やかにイベントを楽しむ方法を見つけてみませんか?

 


 

この特集を見た人は、こちらの記事も見ています。

  • はりQメルマガなんと今ならメルマガ登録で、パンダ先生があなたの質問に応えてくれます!

  • フリーワード先生検索

  • 全サイトコンテンツ検索

  • 特集バックナンバー一覧

  • はりQスマホ版サイト

    スマートフォンでも同一コンテンツがご覧いただけます。
  •  
    【東洋医学はりQ】は鍼灸(針灸)など国家資格の東洋医学について様々な治療院をご紹介!
    「季刊連載 季節と身体⑤「冬と腎~あなたは冬子さん&冬彦さん?~」 」について東洋医学がお答えします。