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あんまマッサージ指圧師・鍼灸師 ぱんだ先生
2014年10月23日公開

 

『女心と秋の空』とは言いますが、たて続けの台風、台風一過の夏日、かと思えば、急な冷え込み...最近の気候はめまぐるしく変わり過ぎですよね!? 身体もついていくのが大変です(@o@)
こんな時は、セルフケアで少しでも体調管理ができたらいいですよね。

ということで
今回は、前回の特集では取り上げきれなかった「お灸」のあれこれを、より実践的な内容を盛り込んでご紹介したいと思います。

まだまだあります!セルフケアに使える「お灸」あれこれ

前回は「台座灸」をご紹介しましたが、他にも気軽にセルフケアで使えるお灸がいろいろあります。

棒灸

もぐさを和紙で硬く巻いて、直径1.5~2cm、長さ10~20cm位の棒状にしたものをいいます。中国では最もポピュラーなお灸の種類です。直接肌につけず、温かさの加減も距離で調節できるため、じっとしていることが苦手なお子さんへの施灸を安全に行うのにおすすめのお灸です。※子供は気の流れが活発で、少しの刺激でも全身に影響がでることがあります。刺激量には十分ご注意下さい。

(使い方)

棒灸の一方に火をつけ、ツボに近づけたり、離したりを繰りかえして温熱刺激を与えます。皮膚が少し赤みをおびるくらいを目安に行います。最初は近づけたり、離したりを3~4回くらいから始めましょう。
棒灸
台座灸に比べると、紙が燃えるため煙は少々多めです。1度点火すると何ヶ所でも、そのまま場所を移動して続けて施灸できるので、台座灸より手間がかかりません。先端に灰がたまってくるので、時々、灰を落としましょう。

消火は、水で消すと次に使用する時に点火しづらくなるので、専用の「火消しつぼ」を使用して、酸欠にして消火します。価格は10本入りで1,000円前後位です。もぐさに漢方成分を配合したものもあります。

温灸器

棒灸やもぐさを専用器具にセットして、器具を皮膚に直接あてたり、乗せたりして使用します。皮膚との距離を一定に保つことができるので安全性が高く、自分ではお灸をしづらい部位でも、温灸器を使えば一人で行うことができます。種類も豊富で様々なものがありますが、今回は、ぱんだ先生が実際に使用しているものをご紹介します。

名称 写真 使い方・特徴
棒灸用フード
amazonで購入
棒灸を差し込んで固定します。柄がついているので、背中や腰など、台座灸や棒灸だけでは1人で出来ない部分も自分で施灸することができます。
“おへそ”の上に置いて温めると、お腹が弱い方、足が冷える方などにはかなり効果的です。
ちなみに、ペットに使っている方も多い様です。価格は2,000円前後位です。
MT温灸器
amazonで購入
もぐさを粉末にして棒状に固めた「ねりもぐさ」に点火し、温灸器の中に入れて使用します。金属部分が温まったら、手ぬぐいなど薄めの布の上から、軽く押しつけながら、滑らせる様に動かします。マッサージと温熱刺激を一緒に行うことができるので、とても気持がよく、肩や背中、腰などは特に効果的です。残念ながら、背中、腰などはひとりでは難しいので、相手を見つけてやってもらいましょう。使用中、傾けると、穴から灰が落ちることがありますので注意して下さい。
また、「ねりもぐさ」は、点火して、そのまま棒灸と同じ様に使用することもできます。価格は6,000円前後です。(ねりもぐさ付き)
温灸ローラー 温灸ローラー 本体の頭の部分が、「美顔ローラー」の様に回転するので、皮膚の上をコロコロ転がして使用する。熱源となる「もぐさ棒」に点火をして本体に入れる。手のひらの上で転がしながら本体の温まり具合を確認し、程よいところで温めたい部分にコロコロする。
大きいものは、背中や腰など面積が広い部位に向いている。小さいものは顔や首すじに向いている。転がしていないと温度が上りやすく、熱くなりやすいので、温度調節が少々難しい。熱くなってしまった場合は、手ぬぐいなど薄い布の上からコロコロする。
価格は(小)4,500円/(大)5,500円です。

電気灸(電子灸)

電気を使って温めるので、火を使わないため安全性が高く、煙も出ないので場所を選ばずに使用できます。緑の部分には、もぐさが入ったカートリッジ(交換可能)が着いているので、もぐさの効能も期待できます。ただし、火を使うお灸に比べると、効果は少し落ちる様です。

また、火を使うお灸では施灸できない、顔にも使用することができます。価格は10,000円前後位です。

電気球

ツボを見つけるポイント!

最近、「○○に効くツボ」などの「ツボBOOK」がいろいろと出ています。その中に、ツボの場所が解説されていますが、それは標準的な位置で、あくまでも目安です。人それぞれ身体が違うので、ツボの位置も違います。さらに、同じ人でも、日々の体調によって、ツボの位置は変わります。

そんなツボを探すにはどうしたらよいのか?
ツボには必ず周囲と異なる何かしらの反応が出ています。

次の様な変化がある部分を探してみましょう。
探す際には、“皮膚をやさしくなでる”様に触ってみましょう!

  • 赤みがある
  • 青白い
  • 乾燥やざらつきがある
  • 湿っている
  • 触ると痛い
  • 感覚が鈍い
  • しこりがある
  • ブヨブヨしている
  • 凹んでいる
  • 突っ張っている
  • 触ると気持ち良い
  • 触ると嫌な感じがする
  • 熱感がある
  • 冷感がある etc.

【お灸のミニ知識~こんなお灸もあります!~】

ほうろく灸:全国各地

江戸時代、庶民の間では夏の土用の時期に灸をすえると良く効くと信じられていた。土用に「ほうろく」という素焼きの皿を頭に乗せ、その上に大きな「もぐさ」をのせて点火し、もぐさが燃え尽きるまで身体健全・病気平癒を祈ったのだが、もともと、日蓮上人が僧の修行のために始めたといわれ、日蓮宗の寺院でおこなわれている。暑気払いや頭痛封じ、中風封じの祈祷として有名になったが、地方によっては、炎天下で暑さ負けした武田信玄が、カブトの上から灸をすえたところ、たちどころに全快したのが、「ほうろく灸」という伝統行事になったとも伝えられている。今でも夏の行事の一つとして、土用の丑の日に続けられているところが多い。

すりばちやいと:福井県鯖江市の中道院(長泉寺)

「御夢想灸」とも呼ばれており、参詣者の頭上に、すり鉢を頭にかぶせてその上からお灸を施す伝統行事。御利益は無病息災、頭痛のほか、近年では頭がよくなると受験生も多く参拝に訪れるそう。
昔、悪病が流行したときに、元三慈恵大師によって行われたのがはじまりと伝えられる。毎年2月20日と3月2日の二日間のみ行われる。

墨灸(もんもん):滋賀県草津市穴村町(あなむら診療所)

14代受け継がれてきた“家伝の灸”で、火を使わずに墨を塗る「もんもん」と言われる“子供の墨灸”。あなむら診療所の医師によって施術されます。
その方法は、もぐさの成分と漢方の生薬が配合された墨灸を、子供の全身のツボに塗るというもの。
夜泣き、疳虫、おねしょ、皮膚病などに効果がある。


今回は、セルフケアということで、ひとりでできるものを中心に取り上げてみました。

温灸器もいくつかご紹介しましたが、他にもまだまだいろいろなものがあります。ご興味を持った方は、インターネットで「温灸」、「温灸器」と検索してみて下さい。本当に様々なものが出てくるで、見ているとおもしろいですよ。

一口に「お灸」と言ってもいろいろなものがあることがわかったと思います。
大切なのは気軽に出来て、長く続けられることです。自分にあった「お灸スタイル」を見つけて、めまぐるしく変わる天候に左右されない身体を作るために、生活習慣にお灸を取り入れて体調管理を始めてみてはいかがでしょうか?


 

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