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あんまマッサージ指圧師・鍼灸師 ぱんだ先生
2014年6月26日公開

 

梅雨真っ只中、蒸しますねぇ。

ご存知ですか?先日、報道で“カビ肺炎”への注意を喚起していました。また、集団食中毒のニュースも増えています。ダニ対策グッズの売れ行きも絶好調の様です。この時期の高温多湿は、カビ・ダニ・食中毒菌などにとっては、まさにパラダイスです。

“カビ”と言えば、人体にもカビが繁殖することはご存知ですか?1番有名な身体のカビ…それは“水虫”です。あなたの足は大丈夫?今回は、“水虫”について特集します。

“水虫”は国民病

“水虫”は世界中で幅をきかせている病気です。患者は世界中に約5億人と言われ、単純計算で10人に1人が“水虫”を持っているということになります。

では、日本は?と言えば、ひとむかし前は、“水虫”といえば、「おじさんの専売特許」、「サラリーマンの勲章」などと言われていましたが、最近では、年齢、性別を問わず、子供でもかかる皮膚疾患となっています。なんと、“水虫”患者の3分の1は女性なのです。しかも、20~30代の働く女性に多いという調査結果が報告されています。

そして、現在、日本人の4人に1人が“水虫”であると言われています。すでに、“水虫”は国民病と化しているのです。

靴と“水虫”

もともと、“水虫”は靴を履く習慣のある西洋の病気でしたが、明治維新以降、靴文化が定着した頃から、日本でも“水虫”患者がみられるようになり、第2次世界大戦の時に、軍隊で大流行し、患者数が爆発的に増加したと言われています。ちなみに、現在でもアフリカの裸足で過ごす原住民には、“水虫”患者がいないと報告されています。

つまり、靴文化は「“水虫”の母」と言っても過言ではないでしょう。

“水虫”の正体は…

水虫菌

“水虫“は、専門用語では「白癬(はくせん)」といいます。カビの一種である「白癬菌」という真菌が皮膚に棲みつくために起こる感染症です。

“水虫菌”は、平均気温が18℃以上、湿度が80%以上になると、増殖が活発になります。

ここに恐ろしいデータがあります。人間の足は、1日にコップ1杯分の汗をかくそうです...しかも、多くの場合、靴の通気性は悪いので、汗をかけばその分だけ靴内湿度は高くなります。

靴を長時間履き続ける現代人の足は、“水虫菌”が大好きな環境が整っているわけです。とくに、この時期は、雨で濡れた靴や、通気性の悪い長靴を長時間履き続けたりすることで、さらに“水虫菌”が繁殖しやすい状態になっているのです。

こんな人は“水虫”になりやすい!!

水虫

  • 厚い靴下や通気性の悪いシューズを履いて激しいスポーツをする人
  • 朝、家を出てから帰宅するまで靴を脱ぐ機会が少ないサラリーマン
  • 幅が狭く高いヒールを好んで履く女性
  • 安全靴を履く現場作業員
  • 免疫力が低下している人
  • 40歳以上

こんな足の人は要注意!!

  • 足の指が短くて太い
  • 指と指が隙間なくぴったりとくっついている
  • 指があまり動かない、または開かない
  • 外反母趾
  • 偏平足

“水虫”は大きく3つに分けられます

■趾間びらん型

足の指と指の間、とくに、第4指(薬指)と第5指(小指)の間によくできる。水虫患者の約半数がこのタイプ。指の間がふやけた様に白くにごり、皮膚がむけ、ふやけた部分がだんだん広がっていく。乾燥型と湿潤型があり、かゆみが強いのが特徴。

■小水疱型

土踏まずや足の側面、足の裏の指先よりに、虫刺されの様な水疱がポツポツできる。“水虫”という名前は、この症状に由来する。このタイプは“水虫”の典型。水疱の大きさは最初は大小さまざまで、やがて一定の大きさにそろっていく。土踏まずにしかなかった水疱がいつのまにか側面にもでき、範囲がどんどん広がり、1番かゆみが激しいのが特徴。

■角質増殖型

足の裏全体がカサカサになって、シワが深くなり、白い粉が吹いた様になるのが特徴。症状が進むと皮膚が厚くなり、患部が乾燥してひびが割れ、歩くと飛び上がるほど痛むこともある。このタイプは、手にも同じ症状がでることが多い。痒みはそれほどなく、乾燥しているので水虫と気づきにくいため悪化させやすく、周囲にうつす危険性が高い厄介なタイプです。

【“水虫”のミニ知識】“水虫”は 患部によって病名が変わります

一般的に、“水虫”と言えば、足の皮膚疾患ですが、頭、体幹、手などにも発症することがあります。“インキンタムシ”、“シラクモ”という名前を聞いたことがありませんか?じつは、これらも“水虫”なのです。菌がどこに棲みついたのかで、病名が変わるのです。

  • 足の水虫→「足白癬」:いわゆる「水虫」
  • 爪の水虫→「爪白癬」:慢性化した水虫が爪に入り込んだもの
  • 手の水虫→「手白癬」: 足の水虫が手にうつったもの
  • 頭の水虫→「頭部白癬」:いわゆる「シラクモ」
  • 股の水虫→「股部白癬」:いわゆる「インキンタムシ」
  • 体の水虫→「体部白癬」:いわゆる「(ゼニ)タムシ」おもに顔、首、体幹にできる

着いた“水虫菌”を定着させない!!

芽が出るまでに「8時間」

“水虫菌”が皮膚の角質に着いてから芽が出るまでに、最もよい条件で「8時間」、さらに角質層に食い込むまでには「2~3日」かかると言われています。ということは、菌が定着してしまう前にお風呂に入って洗うなどして、付着した菌を物理的に取り除けば、“水虫”にはならずに済むということです。

普段から足をよく洗う、靴下を取り替えるなど、こまめに手入れをしていれば“水虫”は防ぐことができるのです。

“水虫”を東洋医学的にみると

身体に溜まった余分な「水」と「熱」とが一緒になって悪さをする「湿熱」が原因と考えます。

本来ならば、「水」は身体を冷やして潤し、「熱」は身体を温めて活動をさせる対極の性質を持っています。ところが、「水」と「熱」が過剰になると、バランスを崩した両者は結びつき「湿熱」となり、ドロドロとして動きが悪くなって「気」や「血」の巡りを悪くし、その結果、「湿熱」が充満した部分に変調をきたします。

おすすめ養生法

■<お灸>手首のツボ”間使”をせんねん灸、ドライヤー灸、線香を近づけるなどしてやさしく刺激する

間使
間使(かんし):手のひら側、手首の横皺から指4本分肘側で、腕幅のほぼ中央で、2本の筋の真ん中に取る。

■<お灸>患部の周囲にせんねん灸や線香を近づけるなどしてやさしく刺激する

■食事を見直す

味の濃いもの(甘いもの、辛いもの、塩辛いもの)、こってりしたもの、カロリーの高いもの、酒類などは過剰な「湿」と「熱」の元になるため摂り過ぎない。また、冷たい飲み物、食べ物も摂り過ぎない様に注意する。

■身体を動かして、身体の内側から汗をかく。(サウナの熱は逆効果。身体を動かして出す汗が重要!)

こんな民間療法もあります

  • 食用の穀物酢を使う:お風呂位の温度に温めた酢に、30分ほど足を浸す
  • ニンニクを使う:しぼり汁を綿棒で患部に塗りつける
  • しその葉を使う:よく揉んで患部につける
  • たばこ:たばこのやにを爪楊枝などの先に取り患部につける

※効果の程は定かではありませんのでご注意下さい。

今すぐ始めよう!!“水虫”予防対策!

清潔な足

  • 毎日石鹸で足の指先までよく洗い清潔にする
  • 洗った後は水分をよく拭き取る
  • バスマットはこまめに洗濯する
  • 吸湿性のよい清潔な靴下を履く
  • 通気性のよい靴を履く
  • 爪を圧迫する様な靴は避ける
  • 長時間靴を履くときは、たまに脱いで換気をする
  • オフィスではサンダルなどに履き変える
  • 毎日同じ靴を履かず靴を乾燥させる

“水虫菌”はそこかしこに存在します。それを常に警戒し、必要以上に怖がることは、ストレスを溜めることにつながります。ストレスは免疫力を低下させますので、“水虫”にも感染しやすくなります。

菌の存在を怖がるよりも、もし菌が付着しても定着する前に取り除けばいいのです!

私たちは1日にコップ1杯もの汗を足にかきます。とにかく通気を心掛け、毎日足をよく洗い、清潔にすることから“水虫”対策を始めてはいかがでしょうか?

 

※本コラムは筆者の独断に基づき執筆されたものです。内容を保証したり、これらの情報によって生じたいかなる損害についても当社および本情報提供者は一切の責任を負いません。


 

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