ぱんだ先生の施術放浪記 ~こんな施術者は嫌だ!篇~

あんまマッサージ指圧師・鍼灸師 ぱんだ先生
2014年4月24日公開

 

私が国家資格である“あんまマッサージ指圧師”と“鍼灸師”を目指したのは、自分の体験から「良い施術者が少ない」と思ったことがきっかけでした。

そもそも、私は慢性的に肩こりや疲労、ストレスを抱え、施術を受ける側でした。以前はまだインターネットによる情報発信が現在の様に充実していなかったため、チラシや看板など、少ない情報の中で、施術を選択しなければなりませんでした。いろいろな施術を試してきましたが、情報が少ないこともあり、嫌な思いをすることの方が多かった様に思います。たまに出る“アタリ”の施術は、身体はもちろん心までも軽くなり、感動すら覚え、心の底から「ありがとうございますm(_ _)m」と感謝できるものです。それほど“アタリ”が少ないのです。良い施術を受けた時の感動と、もたらされる癒しを多くの人に知ってほしい!“アタリ”を提供したい!と思い、一念発起し資格を取得し、今日に至りました。

今回は、様々な施術を放浪してきた、私、ぱんだ先生が今までに遭遇した“ハズレ”の話を、“100%実話”の体験談と、施術側になった今だからわかる、“ハズレ”が発する「不穏なシグナル」に気付くためのポイントをお届けしたいと思います。

事件簿1【ハズレ度:高】
若い女性を取りあう男性施術者 <整体院にて>

整体の専門学校に併設している整体院。学校が経営しているのだからちゃんとしているだろうと思い行ってみた。

値段が安い。技術は値段に見合った、まぁいいかという程度。スタッフは学校の講師や卒業生の様で、20~30代と思しき男性ばかり。ある日、施術を受けていると20代の女性が来院。彼女が更衣室で着替えをしている時に、スタッフルームから「俺やる!俺やる!」と複数の声が聞こえ、その後にジャンケンをしている声と勝者の雄叫びが聞こえた...その後、2度とそこへは行かなかった。

[分析]

あからさまに私情を持っての施術は言語道断です。施術者レベルではなく整体院自体のモラルが低すぎます。

■今だから分かる、不穏なシグナル■

・スタッフルームの会話が筒抜け

・スタッフルームから漂ってくる煙草の臭い

・施術をしながらのスタッフ同士の私語が多い

この様な、散漫な配慮にかける行為は、施術時の事故にも繋がります。

[ミニ情報]

整体は国家資格ではないため、学校では施術技術と接客サービスの習得に力を入れているところが多いと聞きますが、この専門学校はレベルが低かったのでしょう。

あんまマッサージ指圧師や鍼灸師は3年以上の修業が義務付けられており、その後に国家試験に合格すると、ようやく資格が得られます。しかし、整体師は民間資格のため、統一規定がなく、そのカリキュラムは資格を授与する団体によって全く違うのです。「3日間で整体師の資格が取れる」などという所もある程です。そのため、整体師のレベルは、技術的にも意識面においても大きなバラつきがあるのです。

【ポイント】

「安かろう悪かろう、かもしれない…」を頭の片隅に置いておきましょう。

近年、国家資格を持っていない施術者による「施術中のケガ」が増加しているというニュースがメディアで話題となっています。不穏なシグナルを早めに察知して身を守りましょう!危ない橋は渡らない方がいいですよね。

事件簿2【ハズレ度:高】
施術中に携帯をいじる施術者 <マッサージ院にて>

老舗のマッサージ院。料金は高めだが、技術が高いとの評判を聞きつけて行ってみた。

最初に担当になった40代半ば位の女性施術者の技術が素晴らしかったので、以降、指名していたが、なかなか予約が取れず、他の施術者を勧められた。老舗なのでみんな上手いだろうと思いOKした。50~60代位の男性施術者だった。

うつ伏せになり施術を受けている時に、頭の上でカチャカチャと音がしたので気になって、「何の音ですか?」と頭を持ち上げようとした時に、「何もないです」と言いながら頭を枕へ押し付けられた。携帯を触っていたのが見えた。

【分析】

集中していないどころか意識は携帯に行っていたはず。許し難い行為です。さらに、「頭を枕へ押し付ける」という乱暴な行為は論外です。今思い出しても腹が立つほど酷い扱いでした。

■今だから分かる、不穏なシグナル■

・第1印象が悪い

・落ち着きがない

・人の話をあまり聞いていない

・不自然な施術の流れだった

【ポイント】

技術が高いと評判の老舗にも“ハズレ”があった。“アタリ”の女性施術者の予約が取れるまで待つべきでした。

どうすれば良かったのか?今ならば、気付いた時点で施術を止めて、状況を報告し施術者の交代を希望し、2度とつけない様にお願いするでしょう。良いと分かっている施術者がいる場合は、指名で予約を取ってから行きましょう!

事件簿3【ハズレ度:中】
声が小さすぎる施術者 <鍼灸院にて>

施術者の発する声があまりにも小さく、会話中に幾度となく聞き返すことがあった。施術中も「聞き取らなければ」と、気を使ってしまい疲れてしまった。効果は覚えていない。1度しか行かなかった。

【分析】

患者さんは不調を改善するために施術を受けに来ます。施術者はその患者さんの心身の様子を探り、有効なアプローチ方法を選択します。患者さんに「気を使わせる」ということは、心身の様子を探れないということになりますので、良い施術者とは言えません。また、「集中して耳を傾ける」ということはリラックスできていませんので、治療効果も下がります。

【ポイント】

予約時の電話応対で気付けたかも...予約の電話もチェックポイントです。注意してみましょう!

事件簿4【ハズレ度:中】
「鍼なんて効くわけがない」思いながら鍼を刺す施術者 <鍼灸マッサージ院にて>

「鍼なんて効くわけないよねぇ」と陰では言いながら、患者さんに鍼を刺す施術者。以前勤めていた職場の同僚。
本人はマッサージや鍼灸の施術を受けた経験なし。西洋医学的な鍼灸施術。

【分析】

自分がマッサージや鍼灸などの施術を受けた経験がないのに、あんまマッサージ指圧師や鍼灸師になっている施術者は意外といます。もちろん、学校の実技実習で生徒同士で鍼やお灸をやりあったりするので、「施術を受けたことがない」というのは、お金を払ってプロの施術を受けたことがないと言う意味です。

【ポイント】

「効くわけがない」と思っているので、出ている症状に対して西洋医学的にパターンで鍼を打っています。パターンにはまれば効くこともありますが、患者さんの身体の変化を捉えることができないため、ワンパターンの治療になるため効果が出ない場合が多くなります。

また、東洋医学的な鍼灸の場合は、患者さんの心身の状態を探り、体質を見極めてオーダーメードの治療をするのでワンパターンでは治療ができないため、「効くわけがない」と思っている施術者は手を出しません。

施術を受けた事がないということは、「患者さんの気持が分からない」ということにも繋がります。

不穏シグナルを感じた時は、その施術者に「施術を受けたことありますか?」と聞いてみるのもひとつの手です!

事件簿5【ハズレ度:小】
施術者の手が冷たい <鍼灸マッサージ院にて>

マッサージの際に冷たい手で触られて「ギョッ」とした。

【分析】

東洋医学的には、驚くと「気が乱れ」、腎に影響がおよび変調をきたす事があると考えられています。

体質的に手が冷たくなりやすい人もいます。その場合は、施術をする前に手を温める努力が必要です。努力をしていなければ施術者として失格です。特に、肌に直接触れるような施術の場合は、手が冷たいというのは致命的です。施術効果にも影響します。努力しても温まらない場合は、施術者に向いてないと言っても良いでしょう。

【ポイント】

手の冷たさを我慢して、施術効果も上がらない場合は、ほかを探した方が良いでしょう!

ただし、手が冷たくても技術が高く効果を上げられる施術者もいます。“施術効果>手の冷たさによるデメリット”の場合は受ける価値ありです。選ぶのはあなたです。

番外編【ハズレ度:!!!】
施術者が全裸... <香港のアカスリにて>

まだ中国へ返還される前の香港へ旅行に行ったとき、それなりのランクのホテルの浴場でアカスリを受けた。浴場なので全裸にタオルを乗せた状態。そして、なぜか施術者も全裸...初めての海外旅行で初めてのアカスリだったので、そういうものかと思った。ちなみに、男性の方も同じだったらしい...その後、日本と韓国でアカスリを経験したが、施術者は服を着ていた…やっぱりおかしいよね...

※いかがわしいお店ではありません。念のため…(+_+)

【ポイント】

日本ではないでしょう…

その施術者はあなたにとって“アタリ”?“ハズレ”?

ちょっとした不調を抱えた時に受ける施術。しかし、そこで嫌な思いをして、さらに調子が悪くなっては本末転倒です。「どこで」、「誰に」、施術を受けるのか?その選択はとても重要です。

とくに、東洋医学では“気”の流れを重視します。全身に“気”をめぐらすことで不調の改善を図ります。不快な思いは“気”の滞りにつながります。

「気があう」、「気をつかう」、「気がおけない」、「気をゆるす」など相性を表す言葉にも“気”という文字が使われています。あなたと施術者の相性は、施術効果に大きく影響を与えます。患者と施術者の“気”が合えば、治療効果も上がるのです。

つまり、同じ施術者でも、受け手が違えば“アタリ”になったり“ハズレ”になったりするということです。
その施術者はあなたにとって“アタリ”なのか?“ハズレ”なのか?インターネットによる事前の情報収集と、今回の分析やポイントを参考に、不穏なシグナルを見逃さないようにして、あなたが見極めて下さい。

1人でも多くの方が“アタリ”を引いて癒されますように!!

 

※本コラムは筆者の独断に基づき執筆されたものです。内容を保証したり、これらの情報によって生じたいかなる損害についても当社および本情報提供者は一切の責任を負いません。


 

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