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あんまマッサージ指圧師・鍼灸師
ぱんだ先生 2014年3月20日公開

 

インフルエンザのピークはようやく過ぎ「ほっと一息」と言いたいところですが、電車や街中には依然としてマスク姿の人々が目立ちます。寒さの隙間に訪れる、春を思わせる陽気にも、浮かない顔をした人たちを見かけます。

そう、”花粉症“のピークがやってきました。

1963年に日本で花粉症が発見されてから約50年、近年その患者数は急速に増加し、現在では国民の5人に1人が“花粉症”であると言われ、子供の発症も増加しています。街には花粉症対策グッズが並び、天気予報でも花粉飛散情報が取り上げられています。いまや“花粉症”は“国民病“とまで言われています。

あなたは“花粉症”ですか?

くしゃみ・鼻水・鼻づまりなど、かぜの初期症状と似ているため、気付かない人も多い“花粉症”ですが、あなたは次の様な症状がありますか?

■連続して出るくしゃみ
■水の様に流れ出るさらさらの鼻水
■鼻のむず痒さ
■眼の痒み
■眼の充血
■涙が止まらない
■皮膚の痒み
■喉のむず痒さ
■痰を伴う咳
■微熱、身体のほてり
■集中力の低下
■イライラする
■気分が落ち込む
■頭がボーっとする
■不眠
■食欲不振
etc.

この様な症状が毎年同じ時期に出ていたら“花粉症”の可能性が大です。

また、こんな方は“花粉症”になりやすいと言われています。

■30~40代
■皮膚がかぶれやすい
■アトピーや喘息になったことがある
■魚より肉をよく食べる
■喫煙者
■身内に花粉症やアレルギーの人がいる
■労働時間が長い
■ストレスがある
■お酒をよく飲む
■運動不足

当てはまる項目が多い程、“花粉症”を発症する可能性が高くなります。

いかがでしたか?

思い当たる節はあったでしょうか?まだ“花粉症”デビューしていない方が突然に発症することも多くあります。

“花粉症”の基礎知識

“花粉症”はアレルギー性鼻炎の一種です。種々の植物の花粉が原因となり、主に鼻や眼にアレルギー症状を引き起こします。身体の中に細菌やウイルスなどの異物が入ると、それに対抗するため体内で抗体が作られ、異物を攻撃し排除しようとする防御反応が働きます。この防御反応が、正常に機能している場合が「免疫」です。反対に、花粉の様な無害な物質にも抗体を作ってしまい、防御反応が過剰になってしまった場合が「アレルギー」です。

日本では、“花粉症”と言えば、まずあげられるのが“スギ花粉”です。日本人の“花粉症”の約80%は“スギ”によるものだと言われています。ちなみに、原因となる植物は様々ありますが、イネ科花粉症、ブタクサ花粉症、スギ花粉症の3つが世界三大花粉症と呼ばれています。

日本のスギ花粉症の発祥地は、スギ並木で名高い日光です。1963年に初めて見つかり、70年代に入ると関東地方でスギ花粉の大飛散と花粉症の大量発生が起こり注目を集めました。

【季節によって変わる“花粉症”原因植物】

■春 :スギ、ヒノキ科(ヒノキ、サワラ、ネズなど)、ハンノン、シラカバ
■初夏:イネ科(カモガヤ、スズメノテッポウ、イタリアン・ライグラスなど)、ガマ科(ヒメガマ、コガマ)
■秋 :キク科(ブタクサ、セイタカアワダチソウ、ヨモギなど)、カナムグラ

【花粉の多く飛ぶ要注意日】

■晴天で気温が高い日
■空気が乾燥して風が強い日
■雨上がりの翌日
■気温の高い日が2~3日続いた後

【花粉の多く飛ぶ時間帯】

■夜明け後
■午前中に飛び出した花粉が風に乗って飛来する昼前後
■舞い上がった花粉が落下する日没後

“花粉症”対策<生活環境編>

基本中の基本です。対策はまずはここから。

○外出時のマスク・めがね
○帰宅後すぐのうがい・手洗い
○髪はまとめる
○アイメイクは薄く
○服の素材に注意(セーター、フリースなどはNG/綿、ナイロンなどがGOOD)
○洗濯物は部屋干し
○布団は布団乾燥器で
○掃除はこまめに
○ペットに付いた花粉の除去
etc.

症状を悪化させる生活習慣

×飲酒 ヒスタミンの増加、粘膜の乾燥、鼻づまり悪化など悪いことばかり。特にビールはNG。どうしても飲むなら温かいお酒かポリフェノールが豊富な赤ワインを少量。抗ヒスタミン薬を服用の場合は飲酒により副作用がでることもあるため控えましょう。
×喫煙 花粉症の大敵。たばこの煙に含まれる化学物質が粘膜を刺激して、症状を悪化させる
×睡眠不足  自律神経のバランスが崩れやすくなり、症状悪化につながる
×身体を冷やす  体温が1℃下がると免疫は約30%低下する。免疫が低下するとアレルギー反応を起こしやすくなる
 ×甘い物の摂りすぎ 精製された砂糖は身体を冷やす原因となり免疫バランスを崩してしまう
×ストレス  自律神経のバランスが崩れ、花粉への耐性を弱める
×運動不足  全身の代謝が落ちることで免疫力も低下し、アレルギー反応を起こしやすくなる

“花粉症”を東洋医学的にみると

東洋医学では、“花粉症”という概念がないため、「現われる症状」と「患者さんの体質」を重視して治療法を判断します。

なぜ、“花粉症”の症状が現われるのか?患者さんの生まれつき持っている身体の傾向と、生活習慣による影響とが合わさって生じる結果と考えます。

ここで、“花粉症”の症状と五行のタイプについて考えて見ましょう。

体表でのバリア機能を担っている「肺」、消化器系と関係の深い「脾」、ストレスと関係の深い「肝」、生命力を支える「腎」、これらの働きに変調が起こり、バランスが崩れることで様々な症状が現われると考えられます。

タイプ

症状

原因

肺タイプ 連発するくしゃみカゼを引きやすい、汗をかきやすい、暑さにも寒さにも弱いなどの傾向も見られる 一年中エアコンの環境下で薄着で過ごしたり、具合が悪いとすぐに薬に頼ってしまうことで起こる身体のバリア機能の低下
脾タイプ 鼻水や涙が多く、鼻づまりも多い食欲がないor過食、むくみ、下痢などの症状も見られる 過剰な飲食物の摂取、冷たい物の摂り過ぎによる胃腸への負担
肝タイプ くしゃみ、鼻水、眼の充血・痒み、熱感を伴う痛みイライラする、怒りやすい、ため息が多いなど精神症状も見られる ストレスや不満、怒りなどによる感情や情緒の失調
腎タイプ① さらさらの鼻水や涙がたくさん出る寒がり、頻尿、疲れやすいといった症状も見られる 薄着や冷たい物の摂り過ぎによる冷え
腎タイプ② 眼や鼻の乾燥や痒み、充血、のどのヒリヒリ感口の渇きやだるさを伴うほてりなどの症状も見られる 睡眠不足や過労

体内の陰陽五行のバランスを整え、生活習慣を見直すことで症状の改善が期待できます。

また、“花粉症”の改善と予防には、身体をめぐる“気”を充実させることが大切です。

身体をめぐる“気”を充実させるには?

・過食や冷たい物の飲食を避ける

・疲れたときは睡眠や休息を十分に取る

・薄着を避け、身体を冷やさないようにする

・日常生活の中で身体を動かすようにする

・気分を明るくポジティブに

・もちろん、鍼灸治療も有効です(鍼灸体験談Vol.1「鍼で花粉症が治る?」をご参照下さい)

症状別おすすめのツボ

症状が出ている時に、指で押してみましょう。上星、身柱、合谷は煙を吸わない様に注意すればお灸も効果大です。

(鼻の症状)【上星】額中央の髪の生え際から親指幅1本分真上にいったところ

(鼻の症状)【迎香】小鼻の真横

(鼻、喉の症状)【大椎】下を向くと1番突き出る首の骨の下のくぼみ

(目の症状)【合谷】手の甲側、親指と人差し指の間を手首に向かってたどり骨にぶつかったところの人差し指側

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食生活を見直そう!

これほどまでに“花粉症”に悩む人が増えた背景には、排気ガスや黄砂などによる大気汚染の深刻化などもさることながら、食生活の欧米化に伴い日本人の体質が大きく変わってきたことも大きな原因の1つと考えられます。欧米型の肉中心で高カロリーな食事は動物性タンパク質の摂り過ぎをまねき、異物への反応が過敏になりアレルギーを起こしやすくなります。また、栄養の偏った食事や不規則な食事時間は免疫力を低下させます。そのため、食生活の見直しがとても大切なってくるのです。

× こんな食生活は ×

○ めざすべき食生活 ○

油ものが多い(高カロリー)
外食やコンビに弁当が多い(野菜不足、添加物多)
丼や麺類などの単品が多い(栄養バランスが偏る)
肉食が多い(動物性タンパク質が過剰になりがち)
卵を多く食べる(動物性タンパク質が過剰になりがち)緑黄色野菜が苦手(栄養不足になりがち)
辛いもの、アルコールなど刺激物が好き(粘膜を弱める)
洋食が多い(肉食や脂物が多くなりがち)
主食はパン中心(動物性タンパク質、脂肪が多くなりがち)
甘い物が好き(砂糖が身体を冷やす原因になる)
冷たい物が好き(内臓が冷える原因になる)
昔ながらの和食(ご飯+魚+野菜など)
タンパク質は適量(動物性を減らす)
卵を摂り過ぎない(3日に1回位)
甘い物を控える(週1回位)
外食を減らして家ごはんにする
油ものを控える(摂るならばオリーブ油、しそ油を使用)魚を多く食べる(とくに青魚がよい)
野菜を意識して食べる(火を通したもの) 

ちょっと意外な対策あれこれ

×無料配布のティッシュは鼻をかむ時に使わない
⇒⇒⇒⇒紙質が悪く鼻の皮膚や粘膜を傷つけてしまい症状が悪化する

×鼻の下や鼻の中に直接メントール入りの軟膏を塗るのは厳禁
⇒⇒⇒⇒刺激が強すぎるため逆効果

○(鼻づまり)蒸しタオルを鼻にあてる
⇒⇒⇒⇒温めることで血行がよくなり腫れが引く

○(鼻づまり)ペットボトルで解消
⇒⇒⇒⇒中身の入った500mlのペットボトルをつまっている鼻と反対の脇の下に挟み、数十秒間ギュッと締め付ける。(脇の下にある鼻の血管を収縮させる交感神経を刺激することで腫れを引かせる)

○(鼻水・鼻づまり)ガムを噛んで解消
⇒⇒⇒⇒顔の血行がよくなる

残念ながら、今のところ“花粉症”の特効薬は存在しません。しかし、“花粉症”は体質や生活習慣の影響を強く受けるため、自分の体質を知り、悪しき習慣を改善することで、その症状を和らげることはできるのです。

私たちの住む日本には四季があります。中でも“春”は寒い冬を乗り越え、温かくなり桜が咲き、1番心が弾む季節です。憂うつな気持ちで過ごすのはもったいない!!

「一病息災」という言葉もあります。『持病が一つくらいある方が、無病の人よりも健康に注意し、かえって長生きである』という意味です。ポジティブな気持ちは免疫力もUPさせます。

“花粉症”は自分の身体に目を向けて、日頃の生活習慣を見直す絶好のチャンスなのです!!

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※本コラムは筆者の独断に基づき執筆されたものです。内容を保証したり、これらの情報によって生じたいかなる損害についても当社および本情報提供者は一切の責任を負いません。

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