special-vol5

あんまマッサージ指圧師・鍼灸師 ぱんだ先生
2013年11月6日公開

 

日常生活の中で「なんだかいつもとちょっと違う」という様な自分自身の変調を感じたことはありませんか?

例えば、「甘いものが無性に食べたい」、「ちょっとした音でとてもびっくりした」、「なんだか舌がまわらない」、「一晩で唇が荒れた」などちょっとしたことです。意外なところにその理由があるかもしれないですよ。

 

みなさんは「五行(ごぎょう)説(論)」という言葉を聞いたことがありますか?知っているという方は、かなりの東洋医学通です。

鍼灸師は必ず学んでいる、とても重要な東洋医学の三大理論の1つです。

どの様なものかと言うと、『自然界に存在する全てのものは「(もく)()()(こん)(すい)」という5種類の物質の運動と変化によって成り立ち、一定の関係性の中でお互いにバランスを保っている』という概念です。

「木・火・土・金・水」が「五行」の構成要素であり、これらは自然界にあるものの象徴で、その性質はそれぞれ次の様に考えられています。

【木(もく)】→樹木が枝葉を伸ばして成長していくように、四方に柔軟に広がっていく性質

【火(か)】 →炎や熱のように勢いよく上昇する軽やかさやものを燃やす性質

【土(ど)】 →大地のように養分やミネラルを豊富に含み、いろいろな生命や鉱物が生じる様な豊潤な性質

【金(こん)】→金属の様に人間の手で形を変えることができる従順さや、鋭く透明感のある性質

【水(すい)】→流れる川の様に周囲を潤し、冷やしながら下方に流れ、地面を濡らしてどっしりと重くする様な性質

五行(ごぎょう)説(論)」では、自然界におけるすべてのもの(季節、方角、時間、気候など)、そして人体にまつわるもの(臓器、器官、機能、感情など)は「五行」のどれかに属していると考えられています。

こうした「五行」と自然界や人体の関連性をまとめたものを「()(ぎょう)(しき)(たい)(ひょう)」と言います。下記がその一部です。

【五行色体表】

 火 

関連する体の部位

五臓

対応する臓

五腑

対応する腑

小腸

大腸

膀胱

五官

病気が現われる部位

五主

つかさどる臓器

肌肉

皮膚

五液

病んだ時に変化がある分泌液


(よだれ)


(はなみず)

五華

変調が現れる部位

顔面

体毛

変調を

招くもの

五季

属する季節

土用

五悪

五臓が嫌う外気

湿

現われる症状変調した時に

五色

変調したときに肌に現われる色

五志

変調時の感情、変調をもたらす感情

悲・憂

驚・恐

五味

変調したときに好む味、変調をもたらす味


(しおからい)

五声

変調したときの声

五行に属する各要素は5つのグループと考えることができ、各グループ(色別)の要素を次の様に読み取ります。

「木」(青色)のグループを見てみましょう。「木の属性をもつ肝には、筋、目、涙、爪などが属し、変調をもたらすのは春、風であり、変調すると顔色は青くなり、酸味を好み、怒りを表し、人を呼びつけるような声になる」という様に、木に属する肝の情報が一目でわかります。

この「五行色体表」は、鍼灸治療において、診断や治療などにも使われており重要な役割を担っています。

例えば、「皮膚にかゆみが現れた」という場合、「皮膚は金のグループに属しているので、肺や大腸などの機能低下が原因の可能性があり、その機能低下を招いた要因としては、極度な悲しみの感情、秋の乾燥した気候などが考えられ、鼻水など鼻に症状が出ているかもしれない。食事には適度に辛いものを取りいれると良い。」と読み取ります。

このように「五行色体表」は、1つの症状に対して、どの臓腑に問題があり、その原因は何で、どんな症状を併発する可能性があり、効果的な治療法は何かを推察する手がかりとなるものなのです。これが絶対正しいというものではなく、これを運用して診断、治療のヒントを得ることができるものと考えて下さい。

 

「甘いものが無性に食べたい」→「脾の異常?」→「思い悩みすぎたせい?」→「気分転換しよう」

「ちょっとした音でとてもびっくりした」→「腎の異常?」→「寒さのせい?」→「暖かくしよう」

「なんだか舌がまわらない」→「心の異常?」→「暑さのせい?」→「苦いものを食べよう」

「一晩で唇が荒れた」→「脾の異常?」→「甘いものの食べ過ぎ?」→「甘いものを控えよう」

 

いかがでしたか?「甘いもの→気分転換」、「物音でびっくり→暖かく」、「舌がまわらない→苦いもの食べる」、「唇が荒れた→甘いものを控える」ちょっと意外な発想ではなかったでしょうか。

ちょっと変調を感じたときに、ぜひ「五行色体表」を見てはいかがでしょうか?生活改善のヒントが見つかるかもしれませんよ。

五行色体表image 五行説image

 

※本コラムは筆者の独断に基づき執筆されたものです。内容を保証したり、これらの情報によって生じたいかなる損害についても当社および本情報提供者は一切の責任を負いません。


 

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