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あんまマッサージ指圧師・鍼灸師 ぱんだ先生
2013年9月2日公開

 

「鍼灸院って入りづらい」と言われることがあります。

ここでいう鍼灸院とは、「鍼」と「お灸」だけを行う「鍼灸専門店」のことです。

「鍼灸ってよく効くみたいだから興味があるけど、気軽に行けない」。

そんな声が多いのはなぜだろう、と友人の鍼灸師と話してみました。

 

アラフォーの私は、30代で鍼灸師免許を取得しました。治療家としてはまだまだ駆け出しのヒヨッコですが、患者としては約20年いろいろな施術を受けてきたベテランです。一方、友人も私と同世代で、これまでいろいろな施術を経験してきました。

そんなふたりから出たのは……。

 

鍼灸は「なんとなく怖い」というイメージがある、ということです。

まず、外から中の様子が見えないことがあります。

そして看板を見ても、どんな治療をするのか、先生はどんな人なのか、鍼は痛くないのか、お灸は火傷しないのか、料金はいくらなのか、など知りたいことが書かれていません。

つまり、患者さんのいちばん知りたい情報が載っていないのです。

鍼灸院の看板は地味で愛想がなく、名称と電話番号くらいしか書かれていません。この情報の少なさが「なんとなく怖い」というイメージにつながっているようです。

 

実は、情報を出していないことには理由があります。

それは「出さない」のではなく「出せない」のです。国家資格である「鍼灸」は、法律で広告の規制があり、情報が制限されています。患者さんがいちばん知りたい「治療家の経歴」「施術内容」「どんな疾患に効果があるか」「料金」などを掲げると法律違反になってしまいます。

法律で許されているのは、「施術所名」「施術者名」「住所と電話番号」「営業日時」くらいです。

「でも、“腰痛”とか“肩こり”とか書かれた情報満載の看板を見たことがある」という方もいると思います。

ところが、それは国家資格ではない整体やほぐし、リフレクソロジー、カイロプラクティック、アロマテラピーなどの看板なのです。それらは国家資格ではないため法整備がされておらず、だから自由に情報が出せるのです。なんだかおかしな話ですよね。

鍼灸の有効性は、WHO(世界保健機関)も認め、全世界に積極的に普及させていこうと提唱しています。

WHOで鍼灸治療が有効とされた病気は多種多様ですが、書き切れないので代表的なものを挙げてみましょう。

よく知られているのが、神経痛や関節炎、リウマチ、五十肩、腰痛。そのほか、動脈硬化、高血圧低血圧症、脳卒中後遺症、めまい、胃腸病、糖尿病、更年期障害、神経症、前立腺肥大、メニエル氏病などさまざまです。

さらに、小児科疾患では、夜泣きやかんむし、小児喘息、アレルギー性湿疹、耳下腺炎、夜尿症、虚弱体質の改善が認められています。このように子供の疾患まで挙げられていることからも、鍼灸の安全性と有効性がうかがえます。

もし、鍼灸がほんとうに「怖い」のだとしたら、WHOがその有効性を高らかに認めるわけはありませんよね。

 

「なんとなく怖い」からと鍼灸院を避け、入りやすい大手チェーンのリラクゼーション店などに行く人がいます。私もかつてはそうだったので気持ちはよくわかります。

その結果、いろいろな治療を受けたけれど良くならず、症状が悪化してから、「最後の砦」として鍼灸院の門を叩く人がよくいます。もっと早くに鍼灸治療をしていれば、悪化せずに済む人がほんとうに多いのです。

 

鍼灸院が「入りづらく」て「なんとなく怖い」というのは、「鍼灸が国家資格であるため、治療に関する情報を出せないため」という理由、おわかりいただけましたか?

さて、そんな鍼灸院の情報を知る方法が、実はひとつあるのです。

インターネットです。

ホームページは広告の規制対象ではないため、唯一詳しい情報を載せることができます。「どんな治療をするのか?」「料金は?」「何に効くのか?」など、看板やチラシに載せられない情報がインターネットでは知ることができます。

つらい症状がある方は、ぜひインターネットでご自分に合いそうな鍼灸院を探してみてください。

 

鍼灸は国家資格ですし、その有効性はWHOも認めています。「入りづらい」「なんとなく怖い」というイメージだけで避けるのは得策ではありませんよね。

 

※本コラムは筆者の独断に基づき執筆されたものです。内容を保証したり、これらの情報によって生じたいかなる損害についても当社および本情報提供者は一切の責任を負いません。

 

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