今氏崇人先生インタビュー

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じおん堂鍼灸院

東京都江戸川区西小岩4丁目14−12
JR総武線 小岩駅:徒歩5分
人の身体は10人いれば10通り、皆違います。腰痛だからと言って皆同じ治療をするわけではありません。また同じ人でも日によって身体の状態が違うことがあります。
脉診流経絡治療では脉を診たり、腹部や手足を触診して一人一人の患者さんの状態を把握していきます。このような繊細かつ高度な技術を駆使するには常に修練が必要になってきます。所属する東洋はり医学会の毎月の研修に加え、脉診経絡治療家として日々、研鑽、研究に勤めています。

 
 

※ご予約の際は「はりQを見た」と伝えるとスムーズです。

<<Interview>>今氏崇人先生インタビュー

-鍼灸師としてのキャリアは何年ですか?また症例件数はどのくらいですか?

今氏先生:キャリアは24年です。症例件数は分かりません。

 

-鍼灸師をめざしたきっかけ・理由を教えてください

今氏先生:きっかけは高校生の頃から通っていた鍼灸院の先生がボソッと「鍼灸師になったら」と言われたのがきっかけです。

私は高校生くらいから禅、密教、ヨーガ、などに強い関心を持っていました。いのちとは何か、健康とは何か、病気とは何か、人間はいかに生きるべきか、そういう世界を究めたいと思っていました。

本を読むだけでは飽き足らず様々なコースを受けたり、メディテーションをしたりアメリカのカレッジに入ったりインドのヨガ道場に入門したり、ダライラマに在ったりしました。

長い旅から日本に帰ってきてこれからどのように人生を生きたらよいのかと悩んでいる時鍼灸院の先生の一言がこころの琴線に触れたように感じました。

生涯を貫くライフワークを持ちたいと思っていました。東洋医学は単なる宗教や哲学でもなくそれらを越えた生活に密着したものです。そのような世界で一生を貫けるなら悔いはないと思いました。

 

-治療を行ううえで、先生が最も大切にしていることはなんですか?

今氏先生:それは「意識」です。形は真似ることが出来ますが意識は真似できません。

日本人はよく「場の空気を読む」と言う言葉を使います。二人の人間が同じ空間を占有した場合そこに一つの生きた場が存在します。

それはコントロールできるようでコントロールできません。その場を壊さないようにコントロールし過ぎないようにしています。

 

-「この仕事をしてよかった」と思うのは、どんなときですか?

今氏先生:患者さんの顔色が良くなり、明るく輝く瞬間を見た時、

少しでも痛みから解放されて軽くなった時

患者さんが生きる力を取り戻した時

頑固で意地を張っていた患者さんが温和になった時

 

-先生が特に得意とする治療分野や方法、症状を教えてください。

今氏先生:私の治療は経絡治療と言います。

 

-鍼灸の治療とはどういうものなのか、一般の人にも理解できるように教えてください。

今氏先生:鍼灸治療と言っても様々あります。大きく分けて二つの流れがあります。

人間の体を現代医学の解剖、生理学的に分析して、鍼を刺激を与える道具として電気を流したりする刺激バリと人間のからだは単なるものではなく、一つのエネルギーの流れを持った存在として診る

古代中国の陰陽虚実などの気の思想を根底において診察診断を行う治療法とがあります。

私たちのやり方は後者の方です。私たちの治療は経絡治療と呼ばれています。経穴治療ではございません。腰痛にはこのツボ、寝返りにはこのツボなどと言う治療法ではありません。経絡治療ではすべての病態を経絡の変動として診ます。

経絡の変動は「虚」または「実」として捉えます。まず患者さんの訴えをよく聞きます。それをカルテに書き込みます。

次にからだの皮膚の状態、声の調子、お腹の状態、脉の状態をつぶさに診察します。そして証を決定します。つまりどの経絡が虚していてどの経絡が実しているかを決定いたします。

そして鍼でもって虚している経絡を補い、実している経絡を瀉します。そうしてバランスを整え、気血の流れを正しい状態に戻すことが治療です。

 

-レントゲンやCTなどを使わなくても、患者さんの身体的問題がわかるのはなぜですか?

今氏先生:西洋医学では人間のからだの状態がレントゲンやCT、血圧計などの客観的な数字や写真に置き換えられたり記録されたりするものを尺度にしています。

しかし東洋医学は診断の第一歩から人間の感覚に頼ります。従って患者さんの癌がどの深さまで進行しているのかなどという器質的なものは分かりません。

しかし人間の感覚のならではの、むしろそういう科学技術により測定には出ないそれ以前の微妙な狂いを察知することが出来ます。古代中国ではそのような機械は存在していませんでした。

従って生きている人間が生きている人間の微妙な異変を察知する技術を5000年にもわたって淘汰してきたのが東洋医学の診断技術です。

近代西洋医学の診断は科学技術によってより正確でバラつきが少なく人間の感覚に左右されません。

しかし人間の感覚の場合は個人差がありそれを用いる治療家の理解の深さと心身の安定と経験によって左右されます。

そしてなぜ患者さんの身体的問題が分かるのかと言うと我々の診断学はバランスを見ることから始まります。例えば脉診という技術があります。

右の脉と左の脉の強さの違い、表面と奥の脉の硬さの違い、太さの違い、艶の違い、など違いを探していきます。それによって体のどの部分(臓器ではありません)に気血の滞りがあるのか、どの部分に邪気が存在するのか、どの部分が虚しているのか、をつぶさに比較検討していきます。

それが出てきた症状と直接に関係がなくても非常に重要視していきます。そしてそれらの歪み、滞り、虚を改善していくことにより患者さんの持っている自然治癒力が発動して自然に治る方向に向かっていきます。

従って科学技術を使って人間の身体をものとして分析する視点ではなく気の流れ、変化を重視するから症状に現れる前の異変にも気づくことが出来ます。レントゲンを使ってわかる事と、我々の感覚による診断の分かると言う言葉は全く次元の違う話です。

 

-治療を受ける際、患者側が気をつけなければならないことはありますか?

今氏先生:鍼灸は治療です。従って腰が痛いから腰に直接鍼を刺すなどと言う様な事はしません。

望診、聞診、問診、切診(触診)の四つの診察法を駆使して証(診断)を決定してから、治療が始まります。従って肩こりであっても、便通、睡眠、食欲、月経などつぶさに問診をします。

その時に自分のからだで悪いところは肩だけなので他の事は関係ないといって全く答えてくれない患者さんがいます。その人は本当によくなりたいのだろうか。それとも目先の症状だけとれればそれで良いのか、自分のからだの事を他人ごとのように見ています。

自分の不調、違和感、気になることがあったら包み隠さず答えてください。言いたくないことは無理強いしません。また腹も見せたくない、足も見せたくない、触られたくもないと言う人もいます。

治療は触れないではできません。マッサージのような感覚でいらしゃる方もいます。患者と治療家の協力、気の交流がないと治療は思うように進みません。

 

-2、3回通っただけで通院しなくなる患者さんがいるそうですが、そういった人たちにアドバイスをお願いします。

今氏先生:東洋医学は科学薬剤や機械を使わない自然医学です。

悪性のもの、古い病気でも比較的すぐに治ることもありますが、一般に鍼灸治療というものは、五年間の病気には五年かけるという心構えで、治療する方もされる方も根気よくやっていかないと中々治らないものです。

また治療を続けて行くとたとえば神経痛の治療をしていて、同時に不眠症や便秘が治って行くということで「未病を治す」一種の健康法として結局一生のお付き合いになります。

 

-治療の効果が、早く出る人と出にくい人はいますか?それはどういう理由によるものですか?

今氏先生:私たちの治療は患者さんの持っている自然治癒力(生命力)によって、治すのではなく、治るのです。お薬が病気を治すのでもなくお医者様が治すのでもありません。患者さん自身のいのちの力が治すのです。

従って日常の過ごし方、食事、精神の持ち方、仕事のストレス度などによつて治る力は千差万別です。効果が出ていてもそれに気づかない人もいます。

同じものを食べてもおいしいと言う人もいるし不味いと言う人もいるように鍼にたいする感受性も千差万別です。

早くでることが必ずしも良いことではありません。気の流れのはやい人もいるし遅い人もいます。昔よく患者さんに鍼の効く人と効かない人がいるんですかという質問がありましたがそれと似ていると思います。

私たちは効果が出るということは症状が緩和する、或は消えると言う意味に使っていると思います。それはその時の患者さんの体力、病状、治療家の技術様々な条件がそろって効果がでるのであって始めから早く出る人、出にくい人とレベルわけは出来ないと思います。

 

-1度の治療だけでも効果がすぐ現れることはありますか?

今氏先生:ただ一度の治療でも効果が現れることもあります。しかし私たちは一発屋ではありません。

治療の終了が治癒の始まりです。だから治療が終わりました、ハイ治りました。ではなくそこから治る方向へ向かう始まりなのです。

 

-鍼が痛くないのはなぜですか?

今氏先生:鍼は金属でできています。刀、ナイフ、鎗、注射バリなどを体に刺されたらだれでも痛いと感じるでしょう。

人間のからだは外から異物が侵入しようとしたときに即座に防衛反応を取ります。縫い針をブスリと指先に刺さればものすごく痛いです。従って私達がはりと言う物を連想する時に「刺すもの」と言うイメージ強すぎて鍼って痛いものという先入観を持っています。

しかし鍼灸の鍼は貫き通す、刺すということが目的に作られている道具ではありません。注射ばりのように竹やりのように鋭くなっていません。ロケットの先のように丸みがあって神経や血管を切らないようにできています。(無理やり刺せば別ですが)

我々が使う鍼は髪の毛程度の太さで柔らかく折れない鍼です。それは刺すことが目的なのではなく気を流す、整える事を目的に作られたものです。

最近はかなり細い鍼を製造する技術が発達してきているのでほとんど痛みは感じません。せいぜい蚊に刺される程度です。鍼は優しく上手に刺すと体にはりが吸い込まれるように入って行く時があります。

そんな時は痛みではなく何となく気持ちが良いものです。もっと刺していた欲しいと思うような感じがします。そのような鍼を打てるようになるように私達は日夜修練に励んでいます。

 

-先生の治療院の特徴を教えてください。(治療院の雰囲気、患者さんの年代や性別、どんな症状の人が多いかなど)

-もし、鍼灸師になっていなければどんな仕事をしていたと思いますか?

今氏先生:これは全く根拠のない想像ですが高校の理科の先生とかになっていたかも知れません。

 

-先生ご自身、どのような性格だと思いますか?

今氏先生:私の性格は両極端だと思います。
とっても明るい面と暗い面を持っています。
繊細でずぼらです。

とっても人にのせられ易い一面もあり、てこでも動かない頑固さもあります。
ふだんは行動が遅いけれど決断すると早いです。
単純で複雑です。

要するにつかみどころのない変な人かもしれません。

 

-趣味はなんですか?

今氏先生:空手道2段、杖道4段、居合道6段
自分の体と精神を研ぎ澄ますこと、だったんですが最近はのんびりと読書したりしている方が多いです。

 

-休日の過ごし方を教えてください。

今氏先生:休日のほとんどは鍼の勉強会です。なにもない時はぶらりと海に行ったり、区の体育館で体を動かしたりしています。

 

-ストレス発散方法はありますか?

今氏先生:からだを動かすこと(じっとしていない事)、ストレス発散するよりもためないようにしています。

 

-先生ご自身の健康方法や、日常生活で気をつけていることはありますか?

今氏先生:一日に一食(昼がメイン)、夜遅くはなるべく食べない、姿勢と呼吸を意識する。

 

-健康でいきいきと暮らすために、どう心がければいいのかアドバイスをお願いします。

今氏先生:完璧を追い求めない事、今この瞬間を楽しむこと、自分に優しくすること。

 


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